日本には世界で例を見ない素晴らしい四季が有ります。私達は季節に応じて衣を着替え生活をしています。
自然界に住む魚も住みかを移動しながら対応しますが、限られた場所で生活を強いられるらんちゅうにとっては身を守るすべがありません。飼育者が人間の赤ちゃんを育てる様に親身になって対処してやらねばいけません。
魚達は青水が防寒服だと思って下さい。冬場の寒い時は濃厚な青水が必要になります。反対に夏場の暑い時は青水(防寒服)が不要になります。季節に応じて青水を調整する事が私達が季節に応じて服を着替えるのと同じだと思います。
人間の欲望の為四季に反した飼育は謹んでほしいものです。
南澤代表の長年の経験に基づく基本的処置法
• 1) 青水を最大限に利用する
• 1) 絶食
• 1) 酸素補給
• 1) 塩水浴(※塩分濃度に注意が必要)
• 1) 薬浴(※薬剤濃度に注意すること。脱鱗の危険がある)
• 1) 経口投薬(※南澤未経験のため、非推奨)
金魚の病気は大きく分けて、1)皮膚病、2)鰓に関る病気、3)内臓の3つに分けられると思います。
また、外部から持ち込む寄生虫があります。
とりわけ皮膚病は、水温25度以上では殆ど見られません。春、秋にかけての病気と思っても良いでしょう。
気候変動の激しい季節に魚の住みかである飼育水の管理不十分から起こり得ることであり、水替え時の水温調整の過ち、青水(服)の使用間違いが殆どといっても過言ではありません。
鰓に関しては、飼育水の汚れると常在菌の侵入による鰓の腐化等により鰓呼吸の障害を起こし、死に至ることが致命的になります。餌付けの不手際から消化不良をおこし、腸炎を患い体力の消耗から、常在菌の侵入を招き、鰓ぐされ病の二次感染をおこします。
このように病気を予防する上で最も大切なのは、魚の身になった飼育管理であり、わが子を育てるのと同じく愛情ではないでしょうか。
らんちゅうは言葉を発してくれませんが、泳ぐ行動により語りかけてくれます。
時間の許す限り常に観察し、魚の行動を熟知しておき早期発見に努めるようにしなければいけません。